京都大学・中川貴文先生が語る!木造建築の未来と耐震シミュレーション『wallstat』

京都大学 生存圏研究所准教授 中川貴文氏のインタビュー動画です。
中川先生には、さくら 構造が提唱する、「大破しないこと」を目指した新基準『TSUYOKU』の研究にご助力いただいています。

実際に京都大学生存圏研究所へ伺い、CG動画で検証できる耐震シミュレーションソフトウェア『wallstat』を開発しようと思ったきっかけや、木造建築における耐震性の課題などについてお聞きしました。

『TSUYOKU』は、極稀地震時の建物の被災レベルを数値化することで耐震性を“見える化”し、建築知識を持たない人にも耐震性をわかりやすく伝えられるサービス提供を目指しています。

『TSUYOKU』の木造建築分野での運用について悩んでいたところ、中川先生が開発した『wallstat』を発見。
さくら構造から連絡したのをきっかけに、『TSUYOKU』にご指導いただきつつ、さくら構造が得た知見や情報を共有する勉強会が始まりました。

普段はエンタメ要素が強めの動画も多い当チャンネルですが、今回はアカデミックな内容となっております!

高耐震化は地震大国である日本にとって大切なテーマです。
さくら構造は、高耐震化の重要性が広く、正しく認知されるための情報発信に引き続き取り組んでいきます。

ぜひご覧ください。

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■プロフィール
京都大学生存圏研究所 准教授
中川 貴文(なかがわ・たかふみ)氏

数百の論文発表に関わる、木造建築の耐震性能研究の第一人者。
東京大学で博士(農学・工学)を取得後、民間企業や国立研究開発法人 建築研究所などを経て現職。
木造住宅の耐震シミュレーションソフト『wallstat』を開発。耐震診断の高度化に貢献。
耐震性能見える化協会代表理事も務める。
文部科学大臣表彰や日本建築学会教育賞を受賞し、木造建築の安全向上に尽力。
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【目次】
1.特殊な経歴を持つ中川先生のご紹介
2.木造禁止の時代背景
3.中川先生が木造建築の勉強をしようと思ったきっかけ
4.『wallstat』について
5.今後の研究の目標と展望
6.『wallstat』の課題とは
7.耐震性能見える化協会について
8.熊本地震・能登半島地震の構造別被害状況から読み取る木造の地震被害
9.大地震で壊れた多くの木造建築は旧耐震
10.木造戸建て3つの「無い」に対する見解
11.第三者審査の必要性について
12.木造の耐震性の課題について
13.『TSUYOKU』を通じた勉強会の手応え
14.『wallstat』の実演
15.校舎・実験施設の見学

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