ミッション実現のための新しい取り組み
2024年春、札幌市北区に[TSUYOKU]の技術を結集した高耐震ビル[SAKURA VILLAGE]が誕生します。地上4階建ての空間に吹き抜けのコミュニケーションスペースやオフィススペース、カフェスペース、ジムなどが集結。社内はもとより構造設計を志す学生や同業他社の設計者が集い、ともに学びあう共創の場を創造し、[TSUYOKU]のさらなる普及と構造設計者の価値向上を目指します。
SAKURA VILLAGEの耐震性能
建物概要
- 用途
- 事務所
- 構造種別
- 鉄筋コンクリート造(耐震壁付きラーメン構造)
- 階数
- 地上4階建て
- 延床面積
- 820.16㎡
構造計算モデル
荷重―変位図(層間変形角)
SAKURA VILLAGEの耐震性能
X方向 | Y方向 | |
---|---|---|
耐震抵抗特性 | 強度型 | 靭性型 |
設計ルート(計算方法) | ルート1(許容応力度等計算) | ルート3(保有水平耐力計算) |
壁量 | 耐震基準の1.4倍 | ー |
保有水平耐力余裕度(Ds値) | ー | 1.49(0.35) |
基準法極稀地震時の層間変形角 | 1/1062 | 1/76 |
基準法極稀地震時の想定される損傷度 | 小破以下 | 中破以下 |
- 強度型
- 建物をとにかく「剛く、変形しにくく」し、「力を受け止める」という考え方の構造。
- 靭性型
- 建物をある程度の変形まで壊れないように、「粘り強く、しなやかに」し、「力を受け流す」という考え方の構造。
- 設計ルート
- その建物に必要な構造計算手順。ルート1~3まであり、建物の規模や壁量によってルートが変わる。
- ルート1
- 極稀地震時の検証は省略するが、定められた規定を満たし、建物の強度を上げることで極稀地震時の安全性を確保する計算手順。
- ルート3
- 極稀地震に対し、崩壊せず粘り強く耐えられるかを計算する手順。
- 許容応力度計算
- 重力など常に建物に対して作用してる力や稀地震(数十年に一度発生)によって各部材に生じる力が、部材が耐えられる限界点を超えないことを確認する計算方法。
- 保有水平耐力計算
- 極稀地震時に建物が保有する耐力と必要とする耐力を比較し、保有する耐力が上回っていることを確認する計算方法。
- 壁量
- 耐震要素となりうる柱、壁の断面積。
- Ds値
- 構造特性係数のこと。構造特性係数とは建物の変形能力(粘り)を数値化したもので、変形能力が高いほど数値が小さくなる。
- 極稀地震
- 極めて稀(数百年に一度程度)に発生する地震のこと。
- 層間変形角
- 地震などの横揺れによって建物が水平方向に変形する時、各階の床とその下階の床の水平移動距離の差(ずれ)と階高の比で表す。層間変形角が大きいと建物の損傷が大きくなることがわかっている。
- 損傷度
- 建物の損傷の度合い。わずかな損傷の「小破」、柱や耐震壁のひび割れ等構造部材の修理が必要な「中破」、建物の仕様が困難なほど大きな損傷の「大破」、建物全体または一部が崩壊している「倒壊」がある。