KANTINE MISONO
物件概要
住所:北海道札幌市豊平区美園12条7丁目1-18
| 物件名 | KANTINE MISONO |
|---|---|
| 用途 | オフィスビル |
| 構造種別 | WRC(壁式鉄筋コンクリート) |
| 階数 | 地上4階建 |
| 延床面積 | 705.36㎡ |
| 竣工年 | 2025年 |
| TSUYOKU適合番号 | T00003 |
| 認定耐震建築家 | 田中 真一 |
住所:北海道札幌市豊平区美園12条7丁目1-18
| 物件名 | KANTINE MISONO |
|---|---|
| 用途 | オフィスビル |
| 構造種別 | WRC(壁式鉄筋コンクリート) |
| 階数 | 地上4階建 |
| 延床面積 | 705.36㎡ |
| 竣工年 | 2025年 |
| TSUYOKU適合番号 | T00003 |
| 認定耐震建築家 | 田中 真一 |
耐震建築家よりコメント
本建物は、地上4階建ての壁式鉄筋コンクリート造(WRC造)を採用しております。
緻密な構造解析の結果、大地震時における建物の揺れ(層間変形角)はX方向・Y方向ともに1/1000以下に抑え込まれると予想され、想定される被害も「軽微な損傷以下」にとどまる極めて高い耐震性を誇ります。
建物の特性に応じた構造的な工夫として、大きく以下の3つのポイントにこだわって設計を行いました。
1. 大きな開口部の弱点を克服する「ハイブリッドな構造計画」
本建物は建物を面で支える強固な壁式構造ですが、1階部分が駐車場となっているため、片面に大きな開口部が存在します。通常、建物の片側だけに壁が少ない状態は「偏心」と呼ばれ、地震時にねじれるような揺れを生む弱点となります。
そこで本計画では、この開口部分に十分な「柱型」を確保し、柱と梁で強固に支えるラーメン構造の特性を組み合わせることで弱点を克服しました。建物の偏心率を大幅に改善し、大空間と高い耐震性を両立させています。
2. 足元から建物を守る「ねじれに強い基礎・地盤設計」
建物を支える基礎には布基礎を採用し、地下の確実な支持層である「砂礫層(GL-3.5m)」まで「柱状地盤改良」を到達させることで、不動の支持基盤を構築しています。
また、敷地条件の都合上、外周部の基礎が一部内側に偏る(偏心基礎となる)箇所が生じます。この偏心によって基礎に応力が集中するのを防ぐため、直交する方向に地中梁(小梁)を計画的に増設しました。
これにより、基礎の「ねじれ」をしっかりと抑え込み、建物全体で地震の力を受け止める工夫を施しています。
3. 「安全性」と「コスト」の合理的な両立
1階の床下には一部設備用のピット空間を設けています。メンテナンスのための「人通口」を設ける際、基礎の立ち上がり(耐力壁の下部)をくり抜くのではなく、梁下を通すようなルートで計画しました。
これにより、基礎の深さを必要以上に大きくすることなく、十分な耐力と剛性を維持しています。コストを意識した合理的な設計でありながら、耐震性を一切妥協しない工夫の表れです。
私たちは耐震建築の専門家として、ただ頑丈なだけでなく、建物の用途や敷地条件、コストバランスまでを総合的に見極め、住まう方が末永く安心して過ごせる建物を実現しています。